2ntブログ
ドミニオン日本選手権レポート
ドミニオンの日本選手権に出場し10位になることが出来たので
当ブログの趣旨とは異なりますが
ちょっとレポートを掲載させていただこうと思います(*‘ω‘ *)


今回の目標は予選突破でした。
日本選手権への出場は初めてでしたし、予選には魔物が住んでいると聞いていたので。
それと”ゆるドミスイスドロー優勝”というタイトルこそ持っているものの
ここのところ順位の出る大会では不振続きで
自分はそのタイトルに見合う力を持っているのか疑問に思っている状態でしたので。

ですが、それではいけない。
自分らしいプレイをすれば実力通りの結果は出るはずだ。
相手の雰囲気や場の空気に飲まれたりせず
いつも通りのことをいつも通りにミス無くやろうという強い気持ちはあったので
とにかく精一杯プレイしてきました。

その結果の10位。上出来だと思います。
結局は自分のミスが原因で負けてしまいましたが
つまらないイージーミスではなく
考えて、悩んで、迷った挙句の判断ミスなので、今の実力はここなのだと思います。
トッププレイヤーとの間にはまだまだ壁があることを感じました。
しかし、彼らは自分がドミニオンを始めるよりもずっと前からプレイしていて
その回数も密度も比ではありません。
ならば、彼らの実力を間近で見て、今の自分の立ち居地を知り
それを来年に繋げるようと思える今の気持ちこそ一番の収穫じゃないかと考えています(`・ω・´)


では、個別のサプライについて書いてみます。

↓『read?』をクリックで続きが表示されます
■午後1回戦(屋敷スタート)
浮浪者、木こり、物置、鍛冶屋、金貸し、封土、庭園、役人、建て直し、地下墓所

勝ちに行くルートは建て直しか地下墓所ステロの二択。
庭園はどうやっても間に合わないと見て、金貸し-銀からの建て直しルートを選択。
しかし「クソゲーになるからまずあり得ないだろう」と思っていた
屋敷スタートの建て直し場を目の当たりにして冷静さを欠いていたのかもしれない。
序盤に一度立て直しで封土を切ることをしなかったために
2回目以降の5金がなかなか出ず、手が伸び悩む。
封土を経由して属州ルートへの建て直しへ行った2人が1位、2位となり自分は3位。
ミスからの厳しいスタートだった(´・ω・`)


■午後2回戦(避難所スタート)
地下貯蔵庫、村、浮浪児、祝宴、泥棒、行進、書庫、伯爵、祝祭、秘術師

一見色々出来そうに見えるけど
実際には書庫と伯爵が単体でも凄く強くてどちらかのステロが優勢。
泥棒が来たらステロルートの人は潰れるけど
一人で泥棒撃ったら撃った人自身も沈むだろうな、というのが初見の印象。
浮浪児?揃わなかったら嫌だし、俺は打たないよ。
ていうか書庫アシストになるだろうから、浮浪児いく人がいれば書庫行くよって感じ。

自分は銀・銀から入って、傭兵コースの人がいないことを確認してから伯爵ステロを選択。
途中で2枚目の伯爵を差して回すも、あまりにもドローが悪く
ゲームの終了タイミングがずるずると延びてしまう展開。
そこへ、普通なら間に合わないような作り方をしていたコンボデッキの人が
神ドローして1位を掻っ攫ってく。
結果、2位タイが限界。

なお、このサプライについては書庫と伯爵についてもう少し詳しく書いてみようと思う。

木ドミ流だと、書庫ステロにいく場合のスタートは銀・銀
伯爵ステロにいく場合のスタートは銀・祝宴が一般的らしい。
書庫だと、銀は最後まで貴重な財源となるので多いほうが良く
伯爵で圧縮するなら銀は1枚でもいいもで
確実に5金のカードを獲得できる祝宴の方がいい、ということらしい。
しかし、同じ伯爵ステロでも、木ドミ流ほど圧縮せず
お金を出すことを中心にプレイしていくのが月ドミ流。
伯爵の廃棄効果を使うのは同時に避難所が2枚以上切れるときだけで
基本的に銅貨は圧縮しなくても良いという考え方。
早めに属州を買い始め、8金が出にくくなった後でも
「伯爵で銅貨獲得、公領獲得、2金で屋敷購入」
という1ターン4点行動をしやすいので
伯爵ステロは公領屋敷差で勝ちやすいというのが自分の考え。

また、木ドミ流だと書庫と伯爵を一枚づつ差す形もあったようで
ハマるとこれも強いらしい。
このあたりはどれが安定して高得点を叩き出せるのか、後日復習したいと思う。


■午後3回戦(避難所スタート)
従者、物乞い、採集者、民兵、改築、死の荷車、狂信者、屑屋、はみだし者、冒険者

展開次第で動き方を変えないといけない面白い場という印象。
初手4-3一番手で何を取るか悩む。
正直、デスカートは沈んで、なおかつ”ぼっち”だった時のリカバリーが効かないので
予選では初手で取りたくないと思っていたのだけど
4金まででそれ以上のパワーがあるカードが見当たらなかったのでデスカートを選択。
(しかし、今思えば銀でもよかったかもしれない)
2ターン目は他のプレイヤーがアタックカードを取ってきていないようなら従者
アタック場になりそうなら物乞いと思っていたら
1ターン目で民兵を選択した人が2人もいたので迷わず物乞いを選択。

デッキ2巡目では物乞いのリアクションこそ発動できなかったものの
3ターン目にデスカートで共同墓地を切って金貨を購入できたので及第点。
その後は3人目が民兵を入れてきて
さらに狂信者を廃墟が山切れるまで撃つ人がいたので
物乞いを2枚に増やし、買えるだけはみだし者を買って
デスカートに変化させ廃墟を切ってお金を出す作業。
飛び交うアタックを全て受けきって勝利するという得意なパターンに持ち込んで勝利。
辛うじて予選突破の可能性が首の皮一枚繋がる。


■午後4回戦(避難所スタート)
堀、青空市場、改築、吟遊詩人、武器庫、城塞、金物商、鉱山、騎士、市場

無理に青空リアクションを狙うよりも
単純に金物商の枚数を集めた人が勝つ場と読んで武器庫・銀スタート。
しかし、デッキ2巡目で武器庫が沈み、デッキ3巡目の山札に入らず
続くデッキ4巡目で武器庫が沈み、デッキ5巡目の山札に入らないという糞ドロー。
途中で鉱山を一枚差して回すも、苦しみ・・・
他3人が楽しいデッキを作って遊んでくれていたために勝てたけど、普通なら死んでた。
デッキ構築では勝って、ドローでは負けていた勝負。
後半の逆転劇で、22人中15位で何とか午後の予選を突破。苦しかった。

ちなみに騎士はTOPが勝利点のジョセフィーヌだったため終盤まで買われることなく
かつ、めくれた2枚目が+購入のマーチンだったために平和でした。


■本戦1回戦
灯台、工房、漁村、祝宴、泥棒、市場、書庫、商船、前哨地、宝物庫

5コス強い、漁村の枚数確保も必須という第一印象。
初手は漁村・祝宴を選択。
3ターン目漁村から祝宴で書庫獲得、工房購入。
4ターン目5金で迷うも
コンスタントに5金出る形を作りたかったので宝物庫を1枚だけ差す。
なお、3ターン目の工房購入は、漁村獲得レースに余裕のある卓と判断したため。
あっと言う間に売り切れるようなら、何より先に漁村を買おう。
結果的に漁村4枚取れ、その後も工房で祝宴を取れたので
この工房は素晴らしい働きをしてくれた。
漁村4、書庫3、宝物庫1、工房1に、お金を出すために金貨を1枚だけ差す形。
前哨地も見えていたが、そこまで取る余裕が無かったので諦めた。
今思うと早めに前哨地を入れられれば
手札3枚のターンでもコンボパーツを集めつつ
書庫撃ったターンで5金のものを買っていけばそれでよかったかもしれない。
今回は早く書庫枚数増やすことでの安定性を優先した、ってことで。

ちなみに同じ卓でもう一人、同じようなデッキを作っていた人がいたが
その人は宝物庫を入れない分5金が出にくい点を
工房で祝宴を取り、その祝宴で5コスアクションを取る形で補っていた。
そういうやり方もあるのかー、と思ったけどちょっと遅い気も。

結果的に3枚の書庫が同一ターンに手札に来てしまったり
1枚しかない金貨が沈んでしまったりしたせいで
予定よりも属州を買えなかったが、それでも公領屋敷をしっかり買っていた分で勝利。
とはいえ、勝利点カウンティングの甘さを露呈し、課題を残す。


■本戦2回戦
変成、手先、薬草商、念視の泉、薬師、願いの井戸、大広間、銅細工師、公爵、支配

薬師から支配という、前夜に山を張って練習してきた通りのサプライ。
薬草商・ポーションでスタートし、3ターン目に薬師購入。
4ターン目に薬草商が来てしまいポーション戻せなかったがしょうがない。
・・・と、ここまではよかった。
問題はポーションと1枚目に買った薬師が
揃って3巡目のデッキの底に沈んでしまったこと。
2枚目のポーションを差してリカバリーしようとするが
5P、5P、2PPで支配に届かない展開が続く。
このデッキの平均構築ペースよりはだいぶ遅いタイミングでデッキが出来上がり
薬師4、願いの井戸3、支配1、薬草商1、そしてお金を出すために金貨を2枚。
銅細工師はターミナルアクション過多になるので買わずに我慢。

薬師を撃って銅貨とPを回収し、残りのカード山札の上に置く。
何が置いてあるかは当然知っているので願いの井戸で確実に2ドロー。
これを繰り返して支配を打ってから属州を購入するデッキ。
回り始めてからは早かったが、時すでに遅し。
40分の制限時間を迎え、地味だが確実な公領公爵デッキと同点の1位タイ。
もう少しドロー運が良ければ・・・とは思うが
あれ以上ずるずる伸びても公領公爵が止まらなくなるので
あの場はタイムアップに助けられたとも言える。

ちなみにれとさんは同じく薬師支配デッキから公領公爵へ行ったらしく
なるほど確かに金貨を挿さず早めに公領を買い始めれば
公領公爵をカットしながら得点を伸ばすことも出来たかもしれない。
とはいえ、デッキ構築で出遅れていたことは変わらないし
変成してた人も公領取ってたので
うちの卓でやったら食い合ってみんなで沈んだいたかな。


■本戦3回戦(植民地場)
借金、望楼、投機、造幣所、保管庫、大衆、禁制品、ならず者、拡張、行商人

何をするにも望楼が丸いという印象だったので、望楼・銀スタート。
最初の5金で禁制品を購入。結果これが勝因。
ならず者が飛んでくるので望楼の枚数を増やしつつ
デッキ3巡目で禁制品をプレイ。指定されたカードは”ならず者”
あ、はい。じゃあ9金あるんで白金購入です。
シャッフルしました、あ、白金引いた。じゃあ9金で白金購入です。
あ、望楼あるんで白金が山札の上に乗ります。
また9金あるんで白金購入です。
3ターン連続して白金を購入した時点で他3人が崩れ落ちる・・・。
とはいえ、銅貨(銀貨、禁制品を含んでもよい)は造幣所で切るつもりだったが
結局最後まで望ましい形で造幣所を買える形になるタイミングが無く
銅貨7枚がデッキに残り続けたせいで、非常識な火力は出ず。
植民地を購入しつつ後半に拡張を挿して白金拡張で植民地にするも
追い上げられて僅差のゲームに。辛勝。

ちなみに自分以外の3人はならず者に行っていたので勝因はそこかな。
ならず者で植民地を覆すほどの勝利点は出ない場だったし
望楼3枚入ってればハンデスもむしろ美味しかったです。


■お昼休み
この時点で暫定1位。
ベスト8入りにいち早くリーチをかける。
しかし、ここが限界。
実力の差を見せ付けられる午後が始まる。


■本戦4回戦
岐路、公爵夫人、馬上槍試合、再建、値切り屋、辺境伯、豊穣の角笛、道化師、狩猟団、農地

早めに5金を出したかったので馬上・銀スタート。
最初の5金で値切り屋を購入。
ここまではよかった。ここまでは・・・。
まずかったのは再建を入れなかったこと。
そして道化師を入れてしまったこと。
とはいえ再建に関しては、5-2辺境伯スタートがいたんで入れにくかったんですけど。
終わってからみんなに話を聞くと
この場では値切り屋か道化師のどちらかは入れて良いとのこと。
しかし、どちらもコンボパーツ獲得のために入れるものなので両方入れるのはやり過ぎ。
それよりも他のもの(主に狩猟団)を早く入れなければいけないとのことだった。
結果的には、道化師はほとんど銀しか当てず
期待していたような狩猟団等には一切当たらなかったので
この場では値切り屋の方が安定していてよかったと思われる。

このミスが最後までリカバリー出来ず、最下位。


■本戦5回戦(避難所スタート)
青空市場、ネズミ、封土、城塞、屑屋、伯爵、狂信者、山賊の宿営地、盗賊、狩場

5金に強そうなカードも見えるが、色々と面白そうなカードもある。どうしよう。
強い気持ちで青空・ネズミスタート。
3ターン目にネズミで納屋を切って青空リアクション。
予選の反省を活かし封土をネズミで切っていく形を狙うも
封土とネズミがかみ合わない。
リアクションを取って金貨は獲得していけるが
最初の5金で伯爵を買うも、伯爵とネズミor封土がかみ合わない。
2度目の5金で伯爵と屑屋を迷うい、屑屋購入。
しかし、屑屋もネズミとかみ合わない。
一度もネズミを廃棄できないまま属州を購入していき
ネズミを獲得するために入穂さんから「チュウチュウw」と煽られる。
うるせえよ、俺が聞きたいのはお前のチュウチュウって鳴き声じゃねーんだよ。
ことりの「チュンチュン」って甘い囁きなんだよksg!!
と心の中では思いながらも口には出さないジェントルメン。
とにかく最後まで一度もネズミを切ることができず、精一杯勝利点を買うも当然の最下位。

結論としては、あそこまでリスキーなデッキを作らなくても
銀・銀から入って伯爵か狩場でステロすればよかったって話。
予選でも伯爵ステロやってるので、自分にはそっちがベストだったと思う。
なぜあんなデッキを作ってしまったのか。
ネズミが俺を呼んでいたからとしか言いようが無い。
後悔していないとは言わないが、いつかネズミは使いこなしてやる。
・・・というくらいの気持ちで最大限善処していきたい。

ちなみにこのデッキ(屑屋をやめ、伯爵2枚で)を一人回ししてみたところ
ネズミを一度も切らずに14ターン29点、15ターン32点だった。
やはりネズミは切らなくても回るようだ。

一方伯爵2枚での伯爵ステロ(一枚封土破棄を挟む)は
14ターン33点、15ターン39点だった。

うん、伯爵ステロ強いね。伯爵ステロでいいや(´ー`)


■準決勝(避難所スタート、植民地なし)
岐路、仮面舞踏会、物置、隊商、吟遊詩人、ゴミあさり、鉱山、会計所、宿屋、不正利得

ここに来てまさかの仮面場。
ランダムなのはわかるが、たった1戦で8人から4人へ。
半分の人数がふるい落とされるこの場で
全員が仮面ステロに行かざる終えないサプライが出なくても・・・という思い。
しかし『全員仮面ステロ=運ゲー、手番ゲー乙』
ここで思考停止してしまっているのが今の月ドミ。
同じ仮面ステロでも、屋敷スタートと避難所スタートではどう立ち回りが違うのか。
属州場と植民地場ではどう立ち回りが違うのか。
仮面を2枚指したほうがいい場面は?
仮面1枚にとどめるほうがいい場面は?
それを語れる者は月ドミに一人も居ない。

しかし、ベスト8に残った木ドミ勢は全員それがわかってる。
もし自分が運良くそこに入れていたとしても、わかっている人たちの中へ
「運ゲー」と思ってる奴が一人だけ入っていたらボコボコにされていた。
どのみち決勝卓へは行けなかっただろう。
『糞サプライ』と決め付けずに、どんなサプライであっても、とりあえずプレイしてみる。
プレイングで差をつけようとする意識は大切だと感じた。


■決勝戦
(計5戦。veto方式。後日月ドミにてプレイ予定のため現時点での反省考察は無し)


■最後に

入穂さん、優勝おめでとうございます!
てっぺいさん、世界戦進出おめでとうございます!
そしてベスト8へ残った皆様へ拍手!!
残念な結果だった方は来年また一緒に頑張りましょう!!

俺はまだ、木ドミと関わってから日が浅いので
他の人たちほど個々のメンバーとの親密なお付き合いがなく
気の利いた祝福の言葉も贈れないのですが
皆さんが何年にもわたってドミニオンをプレイし続け
ようやく掴み取った勝利だということはわかりました。

俺は半分木ドミに足を突っ込みながらも
月ドミ主催であるという特殊な立ち位置ですが
周囲にはこれからドミニオンを始めたいという方や
もっと上手くなりたいという方もいるので
木ドミと交流を持ちながら
もっとドミニオンの輪を広げていけたらと思います(*´ェ`*)

2013.06.24(Mon) | ドミニオン | cm(0) | tb(0) |

この記事へのトラックバック URL
http://hnahon.blog.2nt.com/tb.php/37-f8c3cc95
この記事へのトラックバック:
この記事へのコメント:
Name
E-Mail
URL
Title

password
管理者にだけ表示を許可
/